タイガーの「ご泡火炊き」シリーズは、まるで土鍋で炊いたような粒立ちの良いご飯が楽しめるとして人気を集めています。その中でも、JPI-S10NKとJPI-S100の2機種は型番が似ているため、購入時に「いったい何が違うのだろう?」「性能が同じなら安い方で良いのでは?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、これら2機種の炊飯の基本的な機能や性能は、ほとんど同じとされています。違いのポイントは、主に発売時期、販売経路、本体カラー、そして価格の4点に集約されます。
この記事では、この4つの違いを中心に掘り下げながら、どちらのモデルがあなたのライフスタイルにフィットするのか、選び方のヒントを詳しくご紹介していきます。
最大の違いは「発売時期」と「流通経路」
JPI-S10NKとJPI-S100の比較において、まず注目すべきは、機能ではなく製品が辿ってきた道筋の違いです。
発売時期を見ると、JPI-S100は2022年8月1日に発売されました。それに対し、JPI-S10NKはJPI-S100の約1年後、2023年8月21日に発売されたモデルとなります。S10NKはS100の後に登場したモデルですが、機能面での大きな変更は行われていないとされています。
次に、販売経路が大きく異なります。
JPI-S10NKは、公式オンラインショップや各ショッピングサイトの公式サイトでの販売が中心となる限定商品という位置づけでした。一方でJPI-S100は、オンラインショップはもちろん、家電量販店の実店舗でも広く購入できるモデルでした。
また、本体カラーの選択肢にも違いがあります。
- JPI-S10NK:ブラックの1色展開です。
- JPI-S100:スレートブラックとミストホワイトの2色展開です。
キッチンにホワイト系の炊飯器を置きたいとお考えであれば、JPI-S100が適しているでしょう。
最後に価格ですが、発売日が古く流通量も多いJPI-S100の方が、型落ちモデルとして比較的リーズナブルな価格で手に入りやすい傾向があります。時期や店舗によって変動しますが、価格差は1万円前後になることもあるとされています。
炊飯の美味しさに関わる共通の高性能
流通経路や価格は異なっても、JPI-S10NKとJPI-S100は、美味しいご飯を炊くためのタイガーの主要な技術を共通して搭載しています。
土鍋の火技を再現した技術と内釜
両モデルとも、土鍋で炊いたようなご飯の美味しさを追求した「ご泡火炊き」を採用しています。内釜には「遠赤9層土鍋かまどコート釜~ご泡火仕上げ~」が施されており、内なべの外側には「土鍋蓄積コーティング&かまどコーティング」が採用されています。これにより、土鍋に近い高い蓄熱性を再現し、お米の芯までしっかりと熱を伝えることが可能とされています。
旨みを引き出すプログラムと加熱方式
ご飯の甘みを引き出す機能も共通しています。「旨味粒立ち炊飯プログラム」は、やや低めの温度で時間をかけてお米に吸水させた後、急速に加熱することで、お米本来の甘みを引き出すことに役立つ可能性があります。急激な昇温は、お米の糊化を促進し、弾力のあるふっくらとした炊きあがりをサポートするといわれています。
加熱方式は「釜包みIH+可変W圧力炊き」です。炊き上げ時に1.25気圧の圧力をかけることで、ご飯にねばりと弾力を加えることができ、その後、炊き上げ直後に1.05気圧まで減圧することで、べたつきを抑えたしっかりとしたご飯粒に仕上げる機能が期待できます。
便利な炊飯メニューと保温機能
- 少量炊きへの配慮:0.5合から美味しく炊ける「少量旨火炊き」や、お茶碗1杯分(0.5合)なら最短約15分で炊ける「少量高速」モードなど、少人数や忙しい時に役立つメニューが搭載されています。
- 保温機能:「粒立ち保温プログラム」を搭載しており、蒸気センサーが蒸発水量を感知して温度を管理することで、水分をご飯にとどめ、ふっくらとした状態で長時間の保温をサポートします。
- 清潔性:内なべ、内ぶた、スチームキャップの3点をお手入れするだけで済む簡単な構造で、特に内ぶたとスチームキャップは食洗機に対応しているため、お手入れの負担が軽減できるでしょう。また、抗菌加工が施されたしゃもじも付属しています。
ユーザーの声に見るメリットと注意点
実際に利用された方の意見をまとめると、両モデルの共通の傾向として、ご飯の美味しさに対して非常に高い満足度が寄せられています。
魅力として評価される傾向
ご飯の粒感やツヤ、深い甘みが引き出されたと感じる人が多く、「炊飯器を変えるだけで、同じお米でも味が全然違う」と評価する声があります。また、忙しい朝に役立つ少量高速モードの便利さや、保温性能が高く、長時間経ってもパサつかずに美味しいご飯が楽しめる点も好評の傾向です。
留意すべき点
一方で、注意点として、圧力IH炊飯器の構造上、蓋の開閉に少し力がいると感じる声が複数見られました。また、高機能な分、本体が約5.4kgと重く、本体に持ち手がないため移動が不便だと感じる人もいるようです。内釜の底部に泡立ちを強化するための凹凸加工が施されているため、洗う際に少し手間がかかるという意見も一部に見られました。
JPI-S10NKとJPI-S100、それぞれおすすめな人
どちらを選んでも高性能な「ご泡火炊き」の美味しさは共通していますので、最終的な選択は「価格」「流通」「新しさ」「カラー」のどの点を重視するかで決めるのが賢明です。
JPI-S10NKがおすすめな人
- 新しいモデルの型番にこだわりたい方。
- 公式オンラインストア限定モデルという特別感や安心感を重視したい方。
- 将来的な部品供給やサポート期間の安心感を少しでも長く持ちたいと考える方。
JPI-S100がおすすめな人
- 本体価格を抑えたい方、型落ちでも気にせずコストパフォーマンスを最優先したい方。
- ミストホワイトなどホワイト系のカラーの炊飯器が欲しい方。
- オンラインではなく、家電量販店の店頭で実物を見て検討したい方。
まとめ
タイガーのJPI-S10NKとJPI-S100は、機能面ではほぼ同等の性能を持つ姉妹モデルです。どちらを選んだとしても、土鍋に近い美味しさを実現する「ご泡火炊き」で、ふっくらとしたご飯を毎日楽しめるでしょう。
違いは、主にS10NKが新しいオンライン限定モデルである点、そしてS100が価格が安くホワイトカラーの選択肢がある点です。
最新モデルにこだわるのか、それとも機能が同じなら少しでも価格を抑えたいのか――ご自身の予算やライフスタイル、そしてキッチンインテリアの好みに合わせて、最適な一台を選んでみてくださいね。

