AQM-KF20AとAQM-KF20Pは、アクア（AQUA）が展開する単機能電子レンジ「四ツ星レンジ」シリーズのモデルです。型番が非常に似ているため、「型落ちモデル（AQM-KF20P）と現行モデル（AQM-KF20A）にどのような違いがあるのか」と疑問に感じている方もいらっしゃるでしょう。
実際、AQM-KF20Pはウェブサイト上で「生産終了品」として扱われており、AQM-KF20Aは現行製品として掲載されています。基本性能や搭載されている主要機能は共通していますが、実はごくわずかなスペックとカラー展開に違いが見られます。型落ちモデルの賢い選択肢を探している方のために、両モデルの具体的な相違点と共通する魅力を詳しく解説します。
結論：AQM-KF20AとAQM-KF20Pの具体的な違い
この2つのモデルは、庫内容量や本体サイズ、搭載されている主要な自動調理技術において高い共通性を持っていますが、仕様表を細かく比較すると、以下の2点に違いが確認できます。
1. 高周波出力の設定
高周波出力の設定に違いがあります。
- AQM-KF20A：900W※1、600W、500W、200W相当
- AQM-KF20P：900W※1、600W、500W、200W相当、100W相当
AQM-KF20Pは、AQM-KF20Aには記載されていない「100W相当」の出力設定を持っている点が唯一のスペック上の差といえます。解凍が足りない場合に手動あたためで様子を見ながら加熱する際など、低温でじっくりと加熱したい場合に、AQM-KF20Pでは100W相当が利用できる可能性があると考えられます。なお、インバーター搭載による最大900W出力（最大3分間持続後、自動的に600Wに切り替わる）という点については両モデルで共通しています。
2. 本体カラーのバリエーション
本体カラーの展開に違いがあります。
- AQM-KF20A：(K)ブラック、(W)ホワイト
- AQM-KF20P：(K)ブラック
現行モデルであるAQM-KF20Aは、ブラックとホワイトの2色展開ですが、生産終了品とされるAQM-KF20Pはブラックのみが記載されています。もしキッチンに合わせてホワイトカラーを探している場合は、AQM-KF20Aを選ぶ必要があるでしょう。
共通する基本スペックと魅力的な機能
高周波出力のわずかな違いを除けば、AQM-KF20AとAQM-KF20Pは、アクアの「四ツ星レンジ」が持つ主要な機能や基本スペックを共有しています。
共通の基本仕様
両モデルとも、以下の基本スペックは共通しています。
- 庫内容量：20L
- 消費電力：1350W
- 質量：約10.6㎏
- 外形寸法：幅472㎜×奥行354㎜×高さ300㎜
- 庫内形状：フラット
- 年間消費電力量のめやす：59.4kWh/年
間口が30cmある広々としたフラット庫内は、大きなお弁当なども入れやすい設計です。
賢い「四ツ星レンジ」の共通機能
両モデルに共通して搭載されている、料理をサポートする便利な機能をご紹介します。
- 高性能な赤外線センサーを搭載
一般的な単機能レンジに搭載されることが多い湿度センサーではなく、食材の表面温度をチェックできる高性能な赤外線センサーが搭載されています。これにより、高品質な自動あたためや解凍、飲み物あたためが可能になるとされています。 - 独自の解凍プログラム「四ツ星解凍」
冷凍された食材を解凍する際に、アクア独自開発のプログラム「四ツ星解凍」が利用されます。このプログラムは、高い出力から自動で四段階に切り替えて加熱することで、食材を素早く新鮮に解凍することをサポートするとされています。ひき肉やかたまり肉、さしみなど5つのモードを選べるようになっています。 - 手間いらずのワンボタン操作
冷凍食品のあたためや、お弁当のあたためについても、時間や出力の設定をせずにボタンを押すだけで自動で温めを行うことができます。手動設定と比較して、あたためムラを抑えることにも役立つ可能性があります。 - お手入れしやすいデザイン
両モデルとも、ハンドルがないスッキリとしたデザインの縦開きドアを採用しており、軽い力で開閉が可能です。また、庫内はワイドなフラット形状で、撥水・撥油コーティングが施されているため、飛び散った汚れがこびりつきにくく、日々の手入れがしやすい設計です。
型落ちモデル（AQM-KF20P）を選ぶメリットと注意点
AQM-KF20Pは「生産終了品」であることから、一般的には型落ちモデルとして流通している可能性があります。型落ち品を検討する際のメリットと注意点をまとめました。
型落ちモデルの魅力（価格面の期待）
型落ちモデルを探す最大の動機は、価格面でのメリットでしょう。基本性能は現行のAQM-KF20Aとほぼ同等であるにもかかわらず、流通時期や店舗によっては、価格が抑えられている傾向が見られることがあります。100W相当の出力が必要なく、本体カラーもブラックで問題なければ、AQM-KF20Pはコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。
型落ちモデルを選ぶ際の注意点（在庫とサポート）
AQM-KF20Pは「生産終了品」であるため、新品の在庫が限られていたり、購入後のメーカー保証期間が短くなっていたりする可能性もあります。ただし、メーカーは取扱説明書や資料ダウンロードなどのサポート情報は提供しています。購入時には、販売店の在庫状況や保証内容をしっかりと確認することが大切です。
まとめ：賢く選ぶためのポイント
アクアの電子レンジAQM-KF20AとAQM-KF20Pは、どちらも高性能な赤外線センサーと独自の「四ツ星解凍」を搭載した、非常に使い勝手の良いモデルであることが分かります。
最も大きな違いは、AQM-KF20Pにのみ100W相当の出力設定がある点と、AQM-KF20Aのみホワイトカラーの選択肢がある点です。
もし、「価格を重視し、カラーはブラックで構わない」という場合は、在庫があれば型落ちとみられるAQM-KF20Pが魅力的な候補となるでしょう。一方、「最新モデルの安心感がほしい」「ホワイトカラーを選びたい」「100W相当の微細な出力は特に不要」であれば、AQM-KF20Aを選ぶのがスムーズかもしれません。
どちらのモデルも、日々の温めや解凍のストレスを軽減し、キッチンでの時間を快適にサポートしてくれるはずです。あなたのライフスタイルに合う一台を見つけてみてください。
