シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」は、水の力で調理する独自の技術により、健康志向の方や料理の手間を減らしたい方から高い人気を集めています。特に最上位モデルのAX-LSX3C(2025年6月19日発売)と、その前モデルであるAX-LSX3B(2024年6月20日発売)の間で、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
両モデルとも30Lの大容量で2段調理に対応したフルスペック機ですが、最新モデルのAX-LSX3Cは、業界初の生成AI機能「クックトーク」をはじめ、日常の使い勝手を向上させるいくつかの重要な進化を遂げています。
この記事では、AX-LSX3CとAX-LSX3Bの具体的な違いを比較し、それぞれのモデルがどのようなライフスタイルにおすすめなのかを詳しく解説いたします。
最も大きな違いは「生成AI」と「価格」
AX-LSX3CとAX-LSX3Bは、総庫内容量(30L/2段調理)や、過熱水蒸気による調理方式、本体サイズ(幅490×奥行430×高さ420mm)といった基本的なハイスペックは共通しています。
しかし、機能面では最新モデルのAX-LSX3Cにいくつかの大きな進化点が見られ、その差は価格に明確に反映されています。
| 比較項目 | AX-LSX3C(最新モデル) | AX-LSX3B(型落ちモデル) |
|---|---|---|
| 生成AI機能 | クックトーク対応 | 非対応 |
| ほかほかキープ設定 | 調理中・らくグリ!調理にも設定可能 | 調理開始前のみ設定可能 |
| らくチン!1品 冷凍食材対応 | 5メニュー対応(強化) | 非対応(従来タイプ) |
| ヘルシオトレーでヘルシオあたため | 対応 | 非対応 |
| 自動メニュー数 | 288種類(合計305種類) | 270種類(合計286種類) |
| 参考実売価格 | 高い(約13万円~21万円台) | 安い(約11万円前後) |
最も注目すべきは、最新モデルAX-LSX3Cの価格が約13万円から21万円台とされるのに対し、型落ちとなったAX-LSX3Bは市場価格で約11万円前後と、約2万円から10万円程度の価格差が生じている点です。
生成AI「クックトーク」がもたらす新しい料理体験
AX-LSX3Cの最大の進化点は、業界初とされる生成AI「クックトーク」機能の搭載です。
この機能は、無線LANに接続し「COCORO KITCHEN」の機器登録とログインをすることで利用できます。自然な音声対話を通じて、まるで料理アシスタントがそばにいるかのように、毎日の料理の悩みを解決してくれることを目指しています。
例えば、「今日の夕食は何にしよう?」といった献立の相談や、「冷蔵庫に豚肉とキャベツがあるけど何が作れる?」といった具体的な食材に合わせた提案、さらには料理の手順や基礎知識(例:みそ大さじ3杯は何gか)までサポートしてくれるとされています。
手が離せない時でも音声で操作や相談ができるため、特に献立決めに時間をかけたくない方や料理初心者の方にとって、AI機能は調理の概念を変える可能性を秘めているといえるでしょう。
一方、AX-LSX3Bはクックトークには対応していませんが、COCORO KITCHEN連携によるスマホからのメニュー送信や、本体画面でよく使うメニューを表示する機能は備えており、基本的なAIoT機能は利用できます。
忙しい日常をサポートする機能の進化
AX-LSX3CはAI機能以外にも、日々の使い勝手を向上させる実用的な機能が強化されています。
冷凍食材対応が大幅に強化された「らくチン!1品」
分量設定が不要で、耐熱容器に入れてボタンを押すだけで自動調理ができる「らくチン!1品」機能は両モデルに共通していますが、AX-LSX3Cでは新たに冷凍食材を使ったメニューに対応しました。
特に「らくチン!ベジ」「らくチン!煮物」「らくチン!中華」「らくチン!カレー」「らくチン!パスタ」といった5つのカテゴリーで、冷凍のカット野菜や肉をそのまま使えるようになり、解凍の手間が省けます。忙しい日でも、冷凍庫の食材だけで栄養バランスの取れた一品を簡単に作ることができ、時短調理を重視する方に大きなメリットがあります。
「ほかほかキープ」の設定タイミングがより柔軟に
調理終了後に最大30分間、適度な蒸気で乾燥を防ぎながら料理を温かい状態に保つ「ほかほかキープ」機能も進化しました。
AX-LSX3Bではこの機能は調理開始前にしか設定できませんでしたが、AX-LSX3Cでは調理開始後や、1〜2人分のグリル料理が手軽に作れる「らくグリ!調理」の最中からでも設定できるようになりました。これにより、調理中に家族の帰宅が遅れるなどの急な予定変更があっても、柔軟に対応できます。
少量調理の利便性を高めるヘルシオトレー活用
AX-LSX3Cは、付属のヘルシオトレー(270mm × 170mm)の活用範囲が拡大されました。新たに、このトレーを使って「ヘルシオあたため」ができるようになり、買ってきたお惣菜や1人分の夜食など、少量の温め直しをする際に便利です。過熱水蒸気の力で、揚げ物はカリッと、パンはふんわりと復元できるとされています。
メニュー数の違い
搭載されているメニュー数にも違いがあり、AX-LSX3Cは自動メニューが288種類(合計305種類)、AX-LSX3Bは自動メニューが270種類(合計286種類)と、AX-LSX3Cのほうが18種類多くなっています。最新モデルでは、低糖質メニューや時短メニューが強化されるなど、メニュー内容も時代のニーズに合わせて進化している傾向がうかがえます。
共通するヘルシオの基本性能と魅力
AX-LSX3CとAX-LSX3Bは、機能面での差異がある一方で、ヘルシオの核となる基本性能は共有しています。
水の力で調理するヘルシーな過熱水蒸気
両モデルとも、ヘルシオの最大の特長である過熱水蒸気(100℃を超える水蒸気)を利用した調理が可能です。この調理法により、食材の中心までしっかりと火を通しながら、余分な油や塩分を落とすことをサポートするとされています。
手間いらずの「まかせて調理」
冷凍、冷蔵、常温といった温度帯の異なる食材や、分量の多少を気にせず、角皿に並べてキーを押すだけで自動で調理できる「まかせて調理」機能も共通です。上段でメイン料理を作りながら、下段で野菜を使ったおかずや惣菜のあたためを同時に行える2段同時調理にも対応しています。
「おいしさ復元」ヘルシオあたため
作り置きのおかずや市販の惣菜、パンなどを、できたてのような美味しさに温め直す「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能も両モデルに搭載されています。揚げ物の衣をサクサクに、焼き物をふっくらと、パンをしっとり感を保ちながら温めることが可能です。
充実したお手入れ機能
庫内の手入れに関しては、どちらのモデルも蒸気の力を利用した「庫内クリーン」や「角皿・網クリーン」といったお手入れ機能が搭載されており、汚れやニオイを落としやすくすることをサポートします。また、食器や哺乳瓶(耐熱120℃以上)などの除菌コースも搭載されています。
結局どっちを選ぶべき?モデル別おすすめの選び方
AX-LSX3CとAX-LSX3Bは、価格差と最新機能の有無という点で選択が分かれます。ご自身のライフスタイルや重視したいポイントに合わせて選ぶのがおすすめです。
AX-LSX3C(最新モデル)がおすすめな方
AX-LSX3Cは、最新のテクノロジーを導入することで、料理の手間をさらに軽減したい方に適しています。
- AI機能に積極的に頼りたい人:献立相談や調理手順をAIとの対話で解決したい方。
- 冷凍食材をよく使う人:冷凍野菜や冷凍肉を使った「らくチン!1品」を頻繁に利用したい方。
- 調理中の柔軟性を求める人:調理開始後に急な予定変更があっても、「ほかほかキープ」機能を活用したい方。
- 最新機能に価値を見出し、予算に余裕がある人。
AX-LSX3B(型落ちモデル)がおすすめな方
AX-LSX3Bは、ヘルシオの核となる高性能を維持しながら、大きな価格メリットを享受したい方に最適な選択肢です。
- コストパフォーマンスを最重視したい人:約10万円という価格的なメリットを活かし、浮いた予算を別の家電などに回したい方。
- 基本的なヘルシオ機能(まかせて調理・過熱水蒸気)で十分満足できる人。
- AIによる対話や冷凍食材へのこだわりがあまりない人。
AX-LSX3Bは型落ちモデルとして価格が手頃になり、過熱水蒸気による調理の美味しさや健康効果は十分に体験できるため、安心して選べるモデルです。
まとめ
シャープのヘルシオAX-LSX3CとAX-LSX3Bは、どちらも水の力でおいしく健康的に調理できる、非常に優れたウォーターオーブンです。
最新モデルAX-LSX3Cは、生成AI「クックトーク」の搭載や、冷凍食材への対応強化など、「献立決めや調理中の細かな悩みを解決する」という新しい便利さを追求しています。もしあなたが、日々の料理にAIアシスタントという心強いパートナーを迎え入れたいなら、AX-LSX3Cがおすすめです。
一方、型落ちとなったAX-LSX3Bは、AI機能の有無が主な違いであり、基本的な調理性能や「まかせて調理」といった時短機能は健在です。価格が大幅に下がっている今、高性能モデルを賢く、費用を抑えて手に入れたいという方にとっては、AX-LSX3Bが魅力的な選択となるでしょう。
あなたの重視するポイント(最新の利便性か、それとも価格的なメリットか)を整理して、後悔のない一台を見つけてくださいね。どちらを選んでも、ヘルシオがあなたの食卓を豊かにしてくれることは間違いないでしょう。

