日立の圧力&スチームIH炊飯器「ふっくら御膳」シリーズは、お米の美味しさを追求した人気のモデルです。特に2022年7月に発売されたRZ-W100FMとRZ-V100FMは、どちらも5.5合炊きで高い機能を備えていますが、購入を検討されている方にとって、その違いは気になるところでしょう。
結論から申し上げますと、RZ-W100FMの方が上位モデルであり、主な違いは「価格帯」「極上新米コースの有無」「保温時間の長さ」「お手入れのしやすさ」「操作部の見やすさ」「カラーバリエーション」の6点に集約されます。
この記事では、この2機種の具体的な違いを詳しく比較し、あなたがご自身のライフスタイルに合った一台を見つけるためのポイントを解説します。
上位モデルRZ-W100FMに搭載された独自の機能
RZ-W100FMがRZ-V100FMと比較して上位モデルとされる理由は、主に炊飯機能と使い勝手の細部にあります。
極上新米コースの有無
RZ-W100FMには、新たに「極上新米コース」が搭載されましたが、RZ-V100FMにはこのコースはありません。
新米は水加減が難しいといわれることがありますが、「極上新米コース」は、京都の米老舗である八代目儀兵衛の職人技を取り入れた日立独自の技術によって、いつもの水加減でハリとツヤを生かしながら、外側はもっちり、中はふっくらとした「外硬内軟」の状態に炊き上げることが可能とされています。
水温炊飯制御と側面ヒーターの違い
RZ-W100FMには、「水温炊飯制御」の機能があります。これは、水温が高い夏場には吸水時間を短く、水温が低い冬場には水温を約40℃まで上げながらじっくり吸水させることで、水温に左右されずに一年中安定して美味しいご飯を炊くことを目指した機能です。RZ-V100FMには、この水温炊飯制御機能は搭載されていません。
また、加熱力に関わる側面ヒーターのワット数にも違いがあり、RZ-W100FMは70W、RZ-V100FMは35Wです。このワット数の差により、RZ-W100FMの方が加熱力が強いといえるでしょう。
極上コースで選べる素材と「おこげ」機能
RZ-W100FMは、白米や無洗米だけでなく、雑穀米、玄米(発芽玄米)、麦ごはんにおいても、「極上コース」(しゃっきり/ふつう/もちもち)で食感を選べるようになっています。RZ-V100FMで食感を選べるのは、白米と無洗米のみです。
さらに、RZ-W100FMには「おこげ」を作る機能が搭載されていますが、RZ-V100FMにはありません。香ばしいおこげをたまに楽しみたい方には、W100FMが向いているでしょう。
普段の使いやすさに関わる違い
毎日の炊飯器選びでは、機能だけでなく、日常の使い勝手も大切なポイントです。
保温時間の長さと再加熱予約の有無
RZ-W100FMとRZ-V100FMは、どちらもスチームを放出してご飯の美味しさを保つスチーム保温機能が魅力ですが、保温できる時間に違いがあります。
RZ-W100FMは最大40時間まで保温が可能ですが、RZ-V100FMの保温時間は24時間までです。長めに保温したい方や、家族の食事時間がバラバラなご家庭では、RZ-W100FMの方がより重宝すると考えられます。
また、RZ-W100FMには「再加熱予約」機能があり、いつでも炊きたてのご飯を食べられるようサポートしますが、RZ-V100FMにはこの機能はありません。
操作部液晶と抗菌仕様
操作部の液晶についても違いがあります。
- RZ-W100FM: 明るくて見やすいホワイトLEDバックライト付き大型液晶。
- RZ-V100FM: バックライトなしのグレー液晶。
暗いキッチンや、文字の見やすさを重視する方には、RZ-W100FMの方が使いやすいでしょう。
また、RZ-W100FMの方が抗菌加工が施されている部分が多く、フタ操作部、フックボタン、フレームに抗菌仕様が施されています。RZ-W100FMのフタ操作部やフックボタンは汚れが落ちやすい仕様(シリコン入りコーティング)にもなっており、お手入れのしやすさが向上しています。RZ-V100FMの抗菌部分はフックボタンのみです。
価格帯とカラーバリエーション
RZ-V100FMの方が、上位モデルのRZ-W100FMよりも価格がお手頃になります。2022年8月時点の価格差は2万円ほどとされていました。高機能な炊飯器が欲しいけれども、予算をなるべく抑えたい方にはRZ-V100FMがおすすめです。
カラー展開にも違いがあります。
- RZ-W100FM: 漆黒(ブラック)の1色のみです。
- RZ-V100FM: フロストホワイトとフロストブラックの2色から選べます。
家電やインテリアをホワイト系で統一したい方は、RZ-V100FMのフロストホワイトを選ぶことができます。
どちらのモデルにも共通する「ふっくら御膳」の魅力
RZ-W100FMとRZ-V100FMは機能面でいくつか違いがありますが、基本的な高性能な炊飯技術は共通しています。
「外硬内軟」を追求した極上ひと粒炊き
両モデルとも、京都の米老舗である八代目儀兵衛の技術を取り入れた「外硬内軟(がいこうないなん)」を目指した炊き上がりが特徴です。お米の甘みと粒の輪郭が際立つ、外側はもちっとしていて中はふっくらとした食感が期待できます。
これを実現するために、じっくり吸水させる「浸し」、最高1.3気圧・最高107℃の「圧力加熱」と「圧力スチーム蒸らし」といった独自の炊飯方式「極上ひと粒炊き」が採用されています。
大火力 沸騰鉄釜と6年保証の内釜
内釜は、発熱性の高い鉄と伝熱性の高いアルミを組み合わせた「大火力 沸騰鉄釜」が使われています。内釜の底面は凸形状で、発熱面積を広げる工夫がされています。
この内釜にはカーボンフッ素加工が施されており、日立独自の6年保証がついている点は大きな魅力です。また、内釜の重さは約790gと軽量で、洗米も内釜でできるとされており、日々の使いやすさも考慮されています。
蒸気カット仕様でお手入れも簡単
「ふっくら御膳」シリーズは、炊飯時に放出する蒸気がほとんどない「蒸気カット」仕様であることも共通の特長です。これにより、蒸気による壁や家具の傷みを心配せずに、スライド式の棚などにも置き場所を選ばず設置できる点が便利です。
また、毎回洗う必要がある部品は、内釜、ふた加熱板、オートスチーマープレートの3点のみと少なく、お手入れが簡単だと感じられる方も多い傾向にあります。
RZ-W100FMとRZ-V100FMはどちらを選ぶべき?
RZ-W100FMとRZ-V100FMは、どちらも「ふっくら御膳」ならではの美味しいご飯を炊く基本性能は備えています。最終的な選択は、あなたが「どのようなこだわり」を重視するかによって変わるでしょう。
RZ-W100FM(上位モデル)がおすすめの方
- 新米を最も美味しく炊きたい方:「極上新米コース」はW100FMだけの機能です。
- より長く保温したい方:40時間の長時間スチーム保温はW100FMの大きなメリットです。
- 多種類の雑穀米や玄米でも食感を選びたい方。
- 操作部が明るく見やすいホワイトLED液晶の方が良い方。
- お手入れの際、フタ操作部やフレームまで抗菌仕様になっている方が安心な方。
- 「おこげ」機能や「再加熱予約」といった多彩な機能が欲しい方。
RZ-V100FMがおすすめの方
- 予算をなるべく抑えたい方:RZ-W100FMより価格がお手頃で、高い基本機能が手に入ります。
- 白米と無洗米の食感選択ができれば十分だと感じる方。
- 保温時間が24時間で十分だと感じる方。
- ホワイトのカラーバリエーションを選びたい方。
RZ-V100FMも基本機能はRZ-W100FMと同じで、十分に高機能で美味しいご飯が炊けると評価されています。上位モデルのRZ-W100FMは、日々の炊飯の質をさらに高める細やかな調整や、特別なコースに魅力を感じる方に選ばれている傾向にあります。
まとめ
RZ-W100FMとRZ-V100FMは、どちらも日立の「ふっくら御膳」シリーズとして、圧力とスチームによる「外硬内軟」の美味しいご飯を実現しているモデルです。
両者の大きな違いは、RZ-W100FMには「極上新米コース」や水温炊飯制御といった緻密な炊飯技術が加わり、さらに保温時間や操作性、お手入れの細部まで配慮された上位仕様になっている点です。
価格差や、ご自身が新米コースや長時間保温をどれだけ重視するかを考え合わせることで、納得のいく一台を選ぶことができるでしょう。毎日食べるご飯だからこそ、あなたが最も満足できる炊飯器が見つかると良いですね。

