シャープのオーブンレンジ「RE-SS26B-W」と「RE-WF262」は、どちらも容量26Lの2段調理が可能な過熱水蒸気オーブンレンジであり、型番が似ているため、違いが分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、この2つのモデルには、価格や機能面で明確な違いが6つあります。
この記事では、RE-SS26B-WとRE-WF262の具体的な違いを比較し、ご自身のライフスタイルに合った最適な1台を見つけるためのお手伝いをします。なお、RE-WF262はすでに生産が終了しており、現在は後継モデルのRE-WF264が販売されていることも念頭に置いて比較を進めていきましょう。
RE-SS26B-WとRE-WF262の主な違いと共通点
まず、この2つのモデルの最も重要な違いを整理します。違いは主に以下の6つの点に集約されます。
| 比較項目 | RE-SS26B-W | RE-WF262 |
|---|---|---|
| 価格帯 | 比較的安価。コスパ重視 | やや高め。多機能モデル |
| 自動メニュー数 | 95種類／掲載メニュー数113 | 106種類／掲載メニュー数125 |
| 操作性 | シンプル液晶。専用ボタンなし | バックライト液晶。専用ボタンあり |
| ニオイ対策 | 記載なし（標準的な庫内仕様） | 脱臭クリーンコート搭載 |
| 色展開 | ホワイトのみ | ホワイト／ブラックの2色展開 |
| 発売日 | 2021年12月発売（後発モデル） | 2021年9月発売（先行モデル） |
価格を抑えたい、基本的な機能で十分という方にはRE-SS26B-Wがおすすめです。一方、より多機能で、料理の幅を広げたい、操作性やニオイ対策を重視したい方には、RE-WF262（または後継のRE-WF264）が向いています。
6つの違いを徹底解説
それぞれの違いについて、さらに詳しく見ていきましょう。
1. 自動メニュー数と料理のレパートリーの違い
RE-WF262の方が自動メニューおよび掲載メニューの数が多くなっています。
RE-WF262は自動メニューが106種類、掲載メニューが125種類。対してRE-SS26B-Wは自動メニューが95種類、掲載メニューが113種類です。
RE-WF262はメニュー数が多いため、「忙しい日の時短調理」や「より多彩な料理に挑戦したい」といったニーズに有利に働く可能性があります。しかし、RE-SS26B-Wも95種類の自動メニューを備えているため、標準的な家庭料理を作る上では十分に機能をカバーしているといえるでしょう。
2. 操作性（液晶と専用ボタン）の違い
操作性において、RE-WF262には日常の利便性を高める専用ボタンが搭載されています。
RE-WF262には、バックライト液晶に加えて「冷凍食品」「らくチン一品」「お手入れ」の専用ボタンがあります。これらのボタンは、頻繁に使う機能へのアクセスをスムーズにし、日常使いの時短に役立ちます。
RE-SS26B-Wはシンプルな液晶を採用しており、これらの専用ボタンは搭載されていません。機能を利用する際には、メニュー番号やクックブックから選択する形になります。シンプルで最低限の操作性を好む方にはRE-SS26B-Wも適していますが、「日常的に冷凍食品を使う人」や「頻繁に電子レンジ機能を使う人」にとっては、RE-WF262の専用ボタンが便利に感じられるでしょう。
3. ニオイ対策機能の有無
庫内の清潔さを保ちたい方にとって重要なのがニオイ対策機能です。
RE-WF262には、調理後の庫内のニオイ残りを抑えるための脱臭クリーンコートが搭載されています。魚料理やグリル料理を頻繁に作るご家庭では、この機能の有無が使い勝手の違いとして実感されやすいポイントかもしれません。
一方、RE-SS26B-Wには脱臭機能に関する記載がありません。庫内のお手入れ自体はフラット設計でしやすいものの、ニオイの付着を抑制する機能はRE-WF262にアドバンテージがあります。
4. 本体カラーの選択肢の違い
デザインやインテリアとの調和を重視するなら、色展開も大切な要素です。
RE-SS26B-Wはホワイトのみの展開です。
RE-WF262はホワイトとブラックの2色展開でした。
シックなキッチンに合わせたいなど、ブラックカラーを選びたい場合は、RE-WF262（または後継機）を検討する必要があります。
5. 価格帯の違い（コスパの比較）
RE-SS26B-Wは、多機能をそぎ落とすことで価格を抑えたコスパ重視モデルです。RE-WF262は多機能な分、価格がやや高めに設定されていました。
RE-SS26B-Wは比較的安価な価格帯（約33,000〜45,000円前後が目安とされています）で購入できることが多いです。RE-WF262は生産終了モデルであるため、中古や再生品の価格は変動しますが、後継モデルのRE-WF264は55,000〜60,000円前後が目安となるようです。予算を優先するならRE-SS26B-W、多機能と快適性を優先するならRE-WF262（またはRE-WF264）が選択肢となります。
6. 発売時期と販売状況の違い
RE-WF262は2021年9月に先行して発売され、RE-SS26B-Wは同年12月に後発モデルとして登場しました。
重要な点として、RE-WF262はすでに生産終了しています。RE-WF262の機能に魅力を感じた場合、新品で購入し安心して長く使いたいのであれば、2023年6月に登場した後継機RE-WF264を検討するのがおすすめです。RE-SS26B-Wは2025年現在も現行販売中とされています。
共通する便利な機能
RE-SS26B-WとRE-WF262は多くの点で共通しており、どちらを選んでもシャープの過熱水蒸気オーブンレンジの基本的な利便性を享受できます。
庫内容量と構造
どちらも庫内容量は26Lで、2段の熱風コンベクション構造を備えています。標準的な家庭用サイズで、お菓子やパンをまとめて焼く2段調理に対応しています。外形寸法もほぼ同じで、設置スペースに大きな差はありません。
センサーと調理機能
食品から出る蒸気を検知し、分量や状態に合わせて自動で加熱時間を調整する「らくチン！センサー」を搭載しています。また、スチームとヒーター加熱を組み合わせて油を使わずに唐揚げなどをカラッと仕上げるノンフライ調理にも対応しています。
時短調理機能
主菜1品＋副菜2品を2段で同時に調理できる3品同時調理機能も共通しており、忙しい日の時短に貢献します。トースト、スチームあたため、全解凍、サックリ解凍など、日常的に使用する便利なあたため・解凍機能も豊富に搭載されています。
利用者の声に見るモデルの傾向
実際に両モデルを使った利用者の声には、仕様の違いに基づいた傾向が見られます。
RE-SS26B-Wの傾向
RE-SS26B-Wは、「価格が安くコスパが良い」という満足の声が多い傾向です。また、「庫内がフラットで掃除がしやすい」、「操作がシンプルで分かりやすい」、「作動音が気にならない」という評価も見られます。一方で、機能がシンプルなため、「専用ボタンがないため、メニュー番号で呼び出すのが少し面倒」、「高機能を求める人には物足りなさを感じる可能性がある」といった声もあります。
RE-WF262の傾向
RE-WF262は、「多機能で便利」「使い勝手が良い」と評価される傾向があります。特に「冷凍食品」や「らくチン一品」の専用ボタンがあることで操作性が高く、日常の時短に役立つという声が多く見られます。また、脱臭クリーンコートについて「魚やグリル調理後のにおい残りが少ない」と感じる方もいます。ただし、RE-SS26B-Wに比べて価格が高めであるという意見や、一部の調理では火力が物足りない、温めムラがあると感じる声も一部にあります。
RE-SS26B-WとRE-WF262、それぞれどんな人におすすめ？
これらの違いと共通点を踏まえて、どちらのモデルがあなたに合っているか見てみましょう。
RE-SS26B-Wがおすすめな人
- 価格を抑えて購入したい人。WF262よりも安価で、コスパを重視する方に向いています。
- シンプルな機能で十分な人。自動メニュー数や専用ボタンは少なくとも、基本的な調理機能が揃っているので、普段使いには十分です。
- シンプルな操作を好む人。複雑な設定をせず、直感的に操作したい方におすすめです。
RE-WF262がおすすめな人
- 操作性や利便性を重視したい人。バックライト液晶や専用ボタン（冷凍食品・らくチン一品・お手入れ）があり、日常の使いやすさが向上しています。
- 料理のレパートリーを広げたい人。自動メニュー数が多く、多彩な調理にチャレンジしたい方に向いています。
- ニオイ対策や庫内の清潔さを重視する人。脱臭クリーンコート搭載により、におい残りを軽減できる可能性があります。
- デザイン性も大事にしたい人。ホワイトだけでなくブラックカラーも選べます。
（注記）RE-WF262は生産終了モデルのため、これらの機能・利便性に魅力を感じた場合は、後継機種のRE-WF264を検討するのが最も安心で確実な選択肢です。
まとめ
シャープの「RE-SS26B-W」と「RE-WF262」は、どちらも26Lの過熱水蒸気オーブンレンジとして、2段調理やノンフライなど、日々の調理をサポートする便利な共通機能を持っています。
最終的な選び方のポイントは、「価格を優先するか」「便利さ・多機能を優先するか」に尽きるでしょう。
RE-SS26B-Wは、価格の手頃さとシンプルさが魅力のコスパ重視モデルです。基本機能で十分、余計な機能は不要という方にとっては、必要十分な機能を備えた優れた選択肢となるでしょう。
一方、RE-WF262は、専用ボタンや脱臭クリーンコートなど、快適な操作性と多機能性を追求したモデルです。もしRE-WF262の持つ便利さに魅力を感じたなら、現在新品で安心して購入できる後継機のRE-WF264を視野に入れることをおすすめします。
